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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第2章 鬼畜変態野郎と首輪

無事に買い物も終わり、そろそろ帰ろうとしたら、大量の荷物を抱えた鬼畜変態野郎が何の断りを入れることもなく、とある店に入った。

ペットショップだ。

絶対にろくなことにならないから、知らん顔して店の外に居たけど、しびれを切らした鬼畜変態野郎がやって来て、嫌がる私を捕まえて店内へ。そして首輪コーナーに連れて行き、一言こう言った。

「さっさとえらべ」

さてさて、SMにおける首輪の重大さをご存じだろうか?主従関係を明らかにし【支配する側】【支配される側】と意識させるモノ。その他のさまざまな意見もあるだろう。

しかし首輪プレイをするにあたって、絶対に必要なモノは首輪であるが、それよりももっと大切なモノがある。

【この人に支配されたい】【この人になら支配されてもいい】という想いだ。

従ってもいいと思わせる【何か】があるから、服従するわけで、【何もない】のに服従するわけがない。それでも可っていう人もいるだろうけど、私はそれを望まない。

繋がれる私がそう思っていないのなら、それは強姦と違いないのだ。

首輪以上に大切なモノなのに、そこに気づけない鬼畜変態野郎は、当然のように私がえらぶのを待っている。選ぶわけがないのに。

「はぁ」

小さなため息をはいて、その場にしゃがんだ。陳列棚の下の段に、誰が買うんだって疑うレベルのダサい首輪があった。

黒と黄色と緑の何かゴチャゴチャした模様が入っている。疑うレベルのセンスのやつだから、それを手にとって、まじまじと見ていた。鬼畜変態野郎が声を掛けてきた。

「それはおまえのセンスってやつを疑うぜ」
「勘違いしないで!こんな趣味の悪い首輪なんか誰が選ぶもんですか!」
「どんなのがいいんだよ」
「特にない」
「めんどくせーな。これにするぜ」

鬼畜変態野郎は、私から趣味の悪い首輪を取り上げてレジへ向かおうとした。こりゃマズイと、こいつの服をつかんで引き止めた。

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