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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第2章 鬼畜変態野郎と首輪


「うんうん、スゴいね」
「ははは」

穏やかな表情を浮かべて、鬼畜変態野郎を見ると、なぜか笑った。そうだね、君は楽しいだろうね。私はちっとも楽しくないのだけど。

「このチェーンと南京錠は、魔獣を拘束するやつで【どんな魔法でも絶対に壊せない】らしいぜ。まっ、俺の魔法なら、一発で壊れるだろうが」
「言ってる意味が分からない」
「スペアもなくなった。おまえはこれがどこのメーカーかも知らない。つまり、俺しか外せない首輪の出来上がり。言葉通り、おまえは俺に一生繋がれるんだぜ」
「……はっ!!?」
「でもそれでいいんだよな。俺の好きにしていいと言ったのはおまえだ。それに、飼ってくれとお願いされたからな。飽きるまでおまえを飼ってやるぜ」
「この鬼畜変態野郎、やりやがったなッッ!!」
「……やりやがった?」
「さすがご主人様!誰にも出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにしびれる!あこがれるゥ!」

○月○日

首輪を付けられました。首輪ってスゴいです。ただの首輪、されど首輪、たかが首輪のくせに、人生を左右するほどの威力があります。首輪は危険です。

首輪のせい……というか、鬼畜変態野郎の天晴れな作戦のせいで、鬼畜変態野郎がご主人様に進化しました。これからキツネ様は愛玩下僕動物として飼われるそうです。

でもこれは、キツネ様の作戦であることをヤツは知りません。偽物の信頼関係を早く築くための、輝かしい未来のための、勇者である男をぶっ殺すための作戦なのです。

首輪をつけられても、どんな屈辱を受けようとも、キツネ様は負けません。絶対に勝ちます。勝ってやります。これだけは譲れません。譲るつもりもありません。

ここからがキツネ様の快進撃!明日から頑張るぞーーっ!



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