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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第2章 鬼畜変態野郎と首輪

「私を飼って」
「飼って?ほーう、お願いする側が偉そうじゃねーか」
「もう一度、私を飼ってください」
「それでいいんだな。それをテメーから口にしたってことは、もう逃げ場はない、それを自ら決めたって事なんだぜ」

逃げ場を完全封鎖してデッド・オア・アライブを選ばせた鬼畜変態野郎が何を言ってんだ。

「何だよ、何か言いたげな顔してんな」
「い、いえ!めっそうもございません!」

おっと、ダメよ、まだ感情を堪えて。

「……まぁ、いいだろう」

さっきの言葉で納得してくれたみたいで、差し出した首輪を、もう一度首輪に巻き付けて、南京錠を引っ掛けた。

「一つ、言っておくぜ。……俺は寛大だからな、一度や二度の失敗は【それなり】に許す。ただし、三度目はない。……覚えておけよ」
「はい!肝に命じます!」
「イイコだ」

カチンッと鍵がかかった音が聞こえた。これは恐怖の音なんかでも、繋がれる音でも、愛玩下僕動物としての始まりを意味する音でもない。

これは、鬼畜変態野郎をぶっ殺して、絶対に作戦を成功させるという、キツネ様の意志の音!

気合いを入れるように、ぐっと拳を握り締めてると、【たまたま残ってたもう一本のスペア】を、見せつけるように目の前に持ってきた。

「さて、自らの意志で飼われる事を選んだおまえに聞く。この最後のスペアを捨てようと思うのだが、どう思う?」
「ご主人様の好きにすると良いと思われます」
「ほーう、好きにしていいのか。なら、二度と使えないように、曲げて、捨てる」

さっきと同じように、グニャッと曲げた鍵を窓からポイッと捨てた。

腹立つ行為に違いないが、さっきと違うのは私の意思だ。この強い意思がある限り、どんな屈辱にも耐えられる。鬼畜変態野郎のおかげでその覚悟が出来た。

いいの、これで。ぶっ殺したあとに解決する問題だもの。これでよいのだ。

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