テキストサイズ

キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第4章 鬼畜変態野郎と拘束プレイ

ヨダレまみれで、自由を奪われて、痛みでイク姿、みっともなく汚い私の【すべて】を見られた。

でも、お互いさまだ。目があった時、私も見てしまった。私の【すべて】を見られたように、私もこの人の【すべて】を見た。

アブノーマルな事をしてるのに、恍惚に染まった表情、歪んだ口元、もっと何かをほしがる瞳、興奮してる姿、私と同じみっともなく汚い姿を【すべて】見た。

ーー同じ気持ちだと思った。


「……外すぜ」


しばらく目を合わせた後、口を解放してくれた。ボールがカポッと外れても、うまく閉まらない口から、ヨダレがタラリと垂れた。

次に手錠を外してくれた。やっと自由になった手足を動かそうとしたけど、力が抜けて動かせなかった。

ヨダレまみれの口元を拭きたいけど、体を動かせない。もう動きたくない。思ってた以上に体力の消耗が激しい。頭も体もまっ白だ。


「あうー……」


もう終わったのにうまくしゃべれない。うつ伏せのままダラッとしてると、ぬれたタオルを用意してくれた。口元を拭ってキレイにしたあと、ふくらはぎをグニグニと揉んできた。


「ちゃんとマッサージしろ。拘束っつーのは、思ってる以上に体への負担が大きいんだぜ」

「こーしょく……」


これは思ってるよりもあごにダメージがあった。全然しゃべれる気がしない。


「ゆっくりしてろ。無理してしゃべるな」



返事の変わりにうなずく。鬼畜変態野郎は、拘束されていた腕と足を、よく揉みほぐしてくれた。ギッチギチに固まっていたのが伸びていく。皮ふから感じるこの人の手の温もり、それが気持ち良かった。もっと触られたいなんて思ってしまう。

知り合ったばかり、しかも敵なのに、こんなにも近くに感じる。繋がりを感じる。お互いに【すべて】を見られたから?何だか変な感じだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ