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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第4章 鬼畜変態野郎と拘束プレイ


もう一度寝返りを打って鬼畜変態野郎の方に寝返りを打てば、ベッドの脇にしゃがんで、頭をワシャワシャとなでてきた。

「今回も頑張ったな」

「……へへッ!褒められた!」

「よしよし、イイコだ」

さっきまで感じてた物足りなさがなくなって、何かが埋まっていくのが分かる。それは今までもあった。

頑張ったって褒めてくれた時のそれだ。とてもくすぐったくて、嬉しくて、心がじんわり気持ちよくなる。一番好きなヤツだ。

「えへへ!へへへ!」

「ニヤニヤしてんじゃあねえ、変態ドMキツネめ」

「今の嬉しい感情を返してよ!何で台無しにするの!?」

「カワイイカワイイ、キツネデスネ」

「棒読み止めい!!」

「あーハイハイ、それじゃーな。イイコに留守番してろよ」

鬼畜変態野郎は手をヒラヒラ振って、今度こそ部屋を出て行った。私も心が満足してるので、手を振って「行ってらっしゃい」をした。

バタンッと扉が閉まった。ふぅ~っと一気に力が抜けて、次に襲ってくるのは、猛烈な睡魔だ。シャワーを浴びたいけど、体を動かすのがしんどい。もういいや、寝ちゃおうと、シーツにくるまってまぶたを閉じた。

「……はっ!!?してやられた!?」

結果的に、ベッドでグサリ作戦が何一つ進んでないことに気づいて、思わず飛び起きた。


○月○日

今日、自分がドMだってことを自覚しました。お漏らしプレイ辺りから、私って変態ドMじゃね?って思ってたけど、こんな自分を認めたくなかったのです。

でも、変態ドMな自分を認めるとすごく楽になりました。拘束されるのも噛まれるのも最高です。どれもこれも変態ドMを認めてくれた鬼畜変態野郎のおかげですね。

相手は敵なのに何をやってるんだろう。勇者である男を殺したいのであって、下系な新発見がしたいわけじゃないのに。このままだと勇者である男に、身も心も飼い慣らされそうでコワイです。

強い意思を保つにはどうしたらよいのですか?

でも、あの人、本当に勇者?毎日何もしてないし、何も知らない感じだし、魔族よりも魔族で、鬼畜変態野郎だし。何か……こう思いたくないのですが、勇者と違う人なんじゃないかって、疑ってしまいます。

でも、もし、鬼畜変態野郎が勇者じゃなかったら、それはそれで嬉しいなと、ちょっぴり変なことを思う自分がいるのも確かです。

何なんでしょう、この気持ち。

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