
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第6章 キツネ様の話し合い
「でも、理由に納得出来ない!!」
とりあえずありったけの想いを込めて、テーブルをドンッと叩いた。自分の手が痛いだけなので、もうしないと誓った。
「金か平和か、みてーな話だったな。平和というより愛か」
「愛こそすべてよ!愛なくして人は生まれない!」
「俺はユウタの気持ちも分かるぜ。金があって生きれらる。金がないと食欲すら満たせねえ。飢えは自我をも無くす。自我なくして愛も生まれねーだろ」
「何であんなやつらの味方するのよ!」
「味方になった覚えもねーよ。おまえのいう愛も必要不可欠だ。どっちもあって初めて満たされる。どっちか一つを選ぼうとするからそうなるんだよ。どっちも正解。俺はそう思うけどな」
「欲深いわね」
「欲深くて何が悪い。そんなもんだろ、生きものってやつは」
「そうかもしれないけども!」
「それよりも」
「それよりも!?勇者と魔族の争いよりも大切な優先事項はないんだけど!」
「それは魔王に任せて、俺らは俺らの話し合いをしようぜ」
「そうね、パパに相談しなきゃ。でもあんたと話し合いって何?何かあったの?」
「この俺を騙し、首輪を付け、バカにし、踏みつけた件について」
状況はまたも一転した。これはマズイと逃げようとしたけど、椅子から立ち上がる前に肩を抱かれた。ゾワゾワッとした、いろいろな意味で。
「おまえの大好きなお仕置きタイム突入だな」
そもそもおまえ誰だよ!何様だよ!ってツッコミたかったけど、したところで、「俺様」や「ご主人様」とか言われそうだし、勇者の剣を指でへし折れる人だ。だから反抗するのを止めて、大人しくお仕置きを受け入れる覚悟を決めた。
