
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第8章 鬼畜変態野郎と再びセックス
朝方までヤりまくったあと、そのまま二人で眠りについた。
繋がったんだもの、何か変わるかと思いきや特に変わることもなく、いつも通りの朝を迎えた。
パンケーキにサラダとスープ、フルーツに牛乳とオレンジジュース、この人が用意した朝ご飯を食べる。その横でこの人がコーヒー片手に新聞を読んでいる。モグモグと食べながらそれを見る私。
今日でなくなる、いつもの朝だ。
「人間界のお土産を買って帰りたいんだけど」
「何を」
「スライム!」
「魔界のその辺にいるやつだろ。買う意味がないと思うが」
「また間違った情報だね。魔界のスライムってめったに見れないんだよ。動きが速すぎて目で追えないの。見られたら幸せになるって言われてるんだよ」
「ほーう、そりゃ初耳だな」
「でも人間界のスライムっていろんな色があってかわいいよね!一からしつけして一緒に遊ぶんだ~」
「のりの塊だぜ」
「……へ?」
「人間界のスライムは生き物じゃねーよ。のりと何かを混ぜ合わせた塊。ただの塊にしつけしようとするキツネもなかなかどうして……でもやってみないと分からんこともあるからな。スライムのしつけ、頑張れよ」
「やっぱりお菓子にしようと思う。ほら、いつものカフェのバームクーヘン!お持ち帰りできたよね」
「やってもねーのに諦めるなよ。俺が買ってやるよ。何色がいいんだ?全色でもいいぜ」
「いらない」
変なスイッチが入ったこの人をスルーしてご飯を食べた。
「ううーーん!今日もふわふわで美味しーーい!」
悔しいかな、この人のご飯は美味しいからニコニコ笑顔になってしまう。
「ねっ、またシロップ変えた?甘さ控えめで美味しいね!」
「作った」
「作ったの!?」
「おまえの好みくらい分かる」
何ともなく言ってるけど、私のために作ってくれたってことだ。素直に嬉しい。
「えへへ、ありがとう」
「はいはい」
ルンルン気分でご飯を食べて、それが終わったあと、珍しく片付けを手伝った。
