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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第8章 鬼畜変態野郎と再びセックス



たわいもない会話をしながら茶わんを拭くのも楽しいもんで、これなら毎日お手伝いをすれば良かったと後悔した。


「何時に出る予定だ」

「んー、お昼過ぎかな。もう一眠りして帰ろうかなって」

「寝る前にさっさと帰れ」


鬼畜変態野郎のせいで、ルンルン気分の楽しい朝から、最低な気分に変わった。浮き沈みの激しい私も悪いかもだけど、今日で終わりなんだ。もう二度と会えない。だから少しでも長く一緒に居たいって、……一生涯の思い出にしようって……


「何それ、サイテー!俺のペットとか言ってたくせに!もう手放さないって言ったくせに!セックスして捨てる気だったんだ!あんたなんかもう知らない!」


手に持っていたふきんを鬼畜変態野郎の顔に投げつけて、ベッドに入ってシーツにくるまった。すぐに鬼畜変態野郎が部屋に入ってきた。すぐに追いかけてくれたことがほんのちょっぴり嬉しかった。


「何か……悪かった」


でも、ベッドに腰かけたあとの、ビックリ謝罪に怒りがこみ上げて、すぐに起きて枕でバシバシ殴ってやった。


「何かって何よ!怒ってる理由が分かんないなら謝らないで!それが一番ムカつくの!」

「なんだそれ。俺の謝罪を返せ」

「あんたこそ私の想いとハジメテを返しなさいよ!」

「おまえのハジメテを奪ったことに関しては、罪の意識も後悔もない。そもそも一緒に寝るっつー約束だったろ」

「は?」

「おまえが言ってきたんだぜ。次のご褒美で一緒に寝てくれって。俺をコケにした罰も含まれてるけど、俺は約束を守っただけだ」


ズドンッと頭を殴られた気分だった。確かに一緒に寝るって言ったけども、それはナイフでグサリ作戦のためであって、誰も股間にグサリと刺せなんて言ってない。

それを何で一緒に寝る=エッチみたいな方程式になってるの?私の言い方が悪かったの?また墓穴を掘った?そんな理由でセックスするの?そんな軽い人だったの?鬼畜で変態で軽くてクソみたいな男に、私のハジメテを……

でも確かによく知らない人だ。職業も生い立ちも名前も何も知らない。そんな人と私はセックスした。大スキャンダルに発展してもおかしくないのに、むさぼるようなセックスしまくった。

誰でもない、止めなかった私の責任だ。

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