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二度目の夏

第1章 秘密は橋の下で

「…レイこそ、どうするんだよ」
「え?」
「…」
「なんのこと?」
「…ユーコ先生…」

僕はカケルの口から保健のユーコ先生の名前が出て、驚いた。
カケルは知らないと思っていた。
カケルには知られたくないと思っていた。

「かーくん…知ってたの?」
「…ん」
「…いつから?」
「…んー、お前がこないだ倒れたとき」
(体育で貧血になったときか)
「それって…最初っから…?」
「ん…んーん、たぶん…すぐに保健室に行ったからなぁ…」

顔が赤くなるのが自分でもわかる。
(かーくんがユーコ先生とのこと知ってた?見られてた?)


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