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二度目の夏

第1章 秘密は橋の下で

「…レイはどうしたらいいと思う?」
カケルが尋ねた。
「え?」
「いや、ごめん」
「なんであやまるのさ?」
「…うん」

レイ。
僕の名前だ。
女の子みたいだ。
小さい頃はイヤだった。
でも、僕は華奢な体格で、中性的な顔立ちをしているので、レイという名前は似合っているのかもしれないと、最近は思えるようになった。
もしも、僕みたいな奴がゴウダタケケシみたいな強そうな名前だったら、と思うとそっちの方がちょっと辛い。



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