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邪恋の爪痕と片恋の彼

第7章 殻への興味


「トモさんのパスタ――――久しぶり…」


「ふっ――――…懐かしいな」



すでに閉店している店を見渡すと…懐かしい香りと風景に――――大学時代にタイムスリップした気分になる。


「――――トモさんから教えてもらった…ペペロンチーノ…好評でした…」


「それは――――良かった」


手際よく仕上げにかかるトモさんの行動は無駄がなく…イタリアンのシェフとして完璧だった。


さっきまで、俺の腰や男根をイヤらしく撫で回していた人物とは思えない。


――――この…背中…本当に46か?


身長も高く…ガチっとした体格、鍛えた筋肉は胸も魅力的だが背中もカッコいい…。


「――――こう言う…キン肉マンみたいな身体が好きなんですけどね…本来俺は…」



「――――ん?…はい、出来た…」


呟きに反応しながら俺にパスタを差し出すトモさんの腕の筋肉にドキッとする。


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