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邪恋の爪痕と片恋の彼

第7章 殻への興味



目の前のキノコパスタに別にそこまで空腹ではなかったはずなのに…「ぐ~」と、腹が鳴る気がした。



「いただきます」



俺がパスタに向き合うとトモさんは嬉しそうに微笑みながらワインを飲む。




「お前――――…マジで…そいつに惚れてんだな?」



「――――は?…なんで?」



パスタを口にして、飲み込むタイミングでトモさんにそう言われ理解できなかった。


「――――好みの身体じゃねぇ~のに…ちんこ使ったんだろ?それって、理屈じゃねぇってことだろ?」


俺はゆっくりとパスタを飲みこみ…考える。



「――――理屈…?」


「本能で――――…求めた…?違うか?」



――――は?本能?



俺は、境井さんとのセックスを考えた――――。



でも、よく分からなかった…。




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