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邪恋の爪痕と片恋の彼

第8章 知らない自分


真壁は一度も俺に振り替えることなく…病室を出ていった。




「――――え…?おい…」



一人残された病室で…俺はどうしたら良いのか分からす…一定の速度で落ちる点滴を見つめた。


「――――精神科……俺が?」


“精神科”には抵抗がある――――…正常「なぜ?」とさえ自分では思っている。


しかし、今思えば…


睡眠も食事も――――…ここ数週間は、雑だった。


「で――――…この腹…か…」


身に覚えのある…最近の自分の行動に自業自得だったのだと反省する…。




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