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邪恋の爪痕と片恋の彼

第2章 ペアグラス


「///か…彼氏って――――真壁…お前…」


「俺が自分が“ゲイ”だって自覚したのは、中学の時ですから――――…この歳までに彼氏の一人や二人…いましたよ。もちろん、カモフラージュで彼女がいた時だってありますよ……」


「カモフラージュって……」


「俺だって――――この性癖の違和感に悩んだ時期だってありますよ…今回の貴方みたいに…」


――――俺…みたいに?


「///変だって……分かってても、好きになることを止められない……見たいな?」



「そぅ――――…それです。普通じゃない…“邪恋”って奴です…。

それに、貴方は友情と愛情をぐちゃぐちゃにして自分自身もごまかそうとしていましたしね?

流石に、招待状が本人から手渡されたときは…自覚してましたけど…」



「///お前――――どこまで知ってるんだよ…怖くなってきた…」


「怖いとは失敬な――――…フフフ」


真壁は俺の頭を撫でると少し頬を膨らませた。





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