
邪恋の爪痕と片恋の彼
第2章 ペアグラス
「いってぇ――――!全裸なんだからちょうどいいでしょ?」
「バカか――――!そんな気分じゃねぇ――――よ!」
「――――じゃぁ、そんな気分だったら…ワンチャンあるんですかねぇ?」
――――なんか、変な言い方をした…迂闊だった…。
「知るか!」
「じゃぁ、今日も――――飲んで、その気になりましょ?」
「――――いや、帰れよ」
――――その後…
俺は着替え、腹に何かいれようと冷蔵庫を開けた…
すると、見に覚えのない箱が2つ有ることに気がつく。
その箱を取り出し――――中身を見ると…
カラフルなマカロンがお行儀よく並んでいた。
「――――マカロン…俺…買ってないけど…真壁のか?」
