
邪恋の爪痕と片恋の彼
第2章 ペアグラス
「あ~…昨日の披露宴の引き出物の1つです…マカロンって――――…女子うけを狙うにも程があるって感じですよね?お嫁さんの趣味でしょうかね?パステルカラーのマカロンなんて、かなりのメルヘン……?」
――――まったくだ…俺や真壁には…毒のお菓子にしか見えない。
「捨てちゃいます?」
「いや――――腹へったし…食べようぜ…」
俺は真壁の箱も取り出し…テーブルに並べた…
「じゃぁ、コーヒー入れますね…。美味しく頂いちゃいましょう」
真壁はキッチンに向かい…二人ぶんのコーヒーを入れてくれた。
そして、気がつく…
まだ、引き出物があったことを…
