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邪恋の爪痕と片恋の彼

第13章 けじめと荒療治


「一緒に…割ろうって言ってたから…」


「はい、言ってましたね!しかも…“俺を好きになって付き合ってもいいって思ったら一緒に壊しましょう”って話でしたよね?」



「――――え?あれ?そうだったか?」



そんな深いオマケ付きのイベントだったか?




「まさか――――覚えて…ないんですか?」



「わ…悪い――――…そこのところは…記憶が曖昧だ…すまない」



正直に話すと真壁はガックリと肩を落とした。


「――――でも……本来の目的で壊せそうだ…」


俺はグラスを手にすると寂しそうにする真壁に渡した。



「――――へ?本来の…目的?」


「///俺は…真壁が“好き”だと思うから……」


俺もベアグラスの片方を手に取り真壁の持っていたグラスにカチンと側面をあてた。


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