
邪恋の爪痕と片恋の彼
第13章 けじめと荒療治
「///うわぁぁぁ――――…こ、壊れた!」
フライパンをガラスに振り下ろしたのだ…壊れるのはあたりまえ…たが、思いのほか気持ちよく砕けテンションが上がった!
「結構…響きましたね…」
クッションを台にしたとはいえ…音は大きめで二人で驚いた。
「――――プッ…アッハハハハハハハ!真壁の顔!驚きすぎだ!」
「そ、そう言う境井さんだって!目が倍になってましたよ!」
俺たちは笑いながら砕けたペアグラスを見て――――…コツンとおでこを合わせた。
「俺――――…境井さんの事が…好きです…野田先輩を見つめる境井さん…凄く可愛くて…///目が離せなくて……好きになってた…」
「///真壁…?」
真壁の手がギュッと俺の手を包み…フライパンの取手を再び強く握らせる…。
