
邪恋の爪痕と片恋の彼
第13章 けじめと荒療治
「///でも――――真壁は俺を助けたじゃないか…3度も…」
「は?――――3度…?」
俺は握られた手を…そっと片方の手で包む――――。
「野田の結婚式の時と…倒れた時…それと――――今…」
“今”と言った瞬間――――真壁の瞳が見開き…ジワッと瞳が潤んだ。
「今――――まさに…今…俺は…真壁に助けられている…。そして――――…お前のために…何かしてやりたい…って、思っている」
「///境井さん――――…///境井さん…」
普段、スマートで何でもそつなくこなしてしまう真壁が…
ボロボロ涙を流して俺を見つめている…
「好きだよ……真壁…///俺と…付き合って欲しい…」
すると、真壁は涙を流しながら…
何度も――――何度も…
うなずいた…。
