
邪恋の爪痕と片恋の彼
第14章 【最終章】再度上映会で…
「なんですか…その目……。
つ~か何本か見てれば分かるんですけど、ビジネスセックスって丸わかりな作品もあるんですよねぇ…。
それに引き換え、この作品はビジネスなのにガチって感じしません?――――ほら、さっき課長役の人がイク瞬間『くそっ!』って、悔しがってたじゃん?なんかリアルじゃないですか」
「はぁ――――…何本も見たことないから…分からんが…よく見る真壁が言うなら…そ~なんだな…」
俺は更には冷たい視線で真壁を見ながら返事をする。
「うわ…嫌味ですか?嫉妬だとしても……たちが悪い」
俺は心の中で“バーカ”と叫んだが、その叫びに真壁が気づくことはない…。
「しかし――――俺的には…こう言うシチュエーションは…好きじゃないかも…///」
「了解しました――――、極力社内で発情はしないようにします!」
真壁は敬礼のポーズをとりながら笑う。
