無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

いつかは…現実と向き合わないといけない――――…。


そして…初恋の爪痕は…深く心を…

抉る――――。



俺もそうだったから…分かる。



あの人は、大丈夫だろうか……。



そうは言うものの――――…あの人は大人だし、感情をコントロール出来ないガキではない…大丈夫だろ。


それに、職場で見かける境井さんはいつも通りで、「流石、大人ぁ～」と、遅咲きの恋心に見切りをつけたんだと思っていた。



ただ――――俺が思っていた反応とは…少し違っていた訳だが…。




それは――――…

普段と変わらぬ様子の片隅に…


【始】【終】


と――――…


恋愛感情を野田先輩に持ってしまった自覚が…今、花咲いたと…分かったからだ。


雑談する野田先輩の隣で見せた…恋心の自覚と失恋の瞳が――――俺を更に境井さんに釘付けにする結果となった。


その時には――――小さな変化に気がつくほど、俺は境井さんを目で追いかけていた事になる。



全くタイプじゃないのに…惚れていたんだと…


不覚にも、野田先輩の結婚式で知ることとなる…。