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邪恋の爪痕と片恋の彼

第3章 初恋の芽


多分――――…


もう、惚れていた。



気になり、気にかける時点で…いつもの俺ではなかったんだから…。


野田先輩の隣で穏やかに笑うその…笑顔も――――。

野田先輩と、真剣に議論をするその難しい顔も――――。


野田先輩のために入れてあげる、そのコーヒーも…。


俺には――――…向けられない…困った顔も……、追いかけては止める…その――――…視線も…



結婚式で全て終わるのだろうか――――…。



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