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邪恋の爪痕と片恋の彼

第4章 日常訓練


「は~い、出来ました!」


視線を落ち着かせるためにテレビに集中していたら昼食の完成を知らせる声にビクッとなった。


「何か面白い番組ありましたか?」

「ん~…旅番組ばっかり――――…」


目の前にパスタが置かれると、旨そうな香りに食欲がわいてくる。


「さっ、暖かいうちに食べてください」


「///お、おう…」


テレビを消し、パスタに向き合うと真壁は少し驚いた表情を俺に見せた。


「――――ん?どうした?」


「あっ、いや…テレビ消すんだ……と、思って…」



俺は消えた画面に視線を向けたがすぐにパスタに視線を戻した。



「食事中はテレビを消す事にしてる――――…テレビ見ながら食うなんて……作った人に失礼だろ?」


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