テキストサイズ

邪恋の爪痕と片恋の彼

第5章 残りカスの薫り


俺は、境井さんがシャワーを浴びている間に買ってきたモノでつまみを作り、宅飲みの準備をした。


セッティングが終わると、丁度シャワーから出てきた境井さんがテーブルの上の料理を見て「ヤバい!旨そう!」と、目を輝かせてくれている。


「――――スーツじゃ窮屈だろ?この間のスエットでよければ貸すけど?どうする?」


境井さんは連休中に俺に貸していたスエットを出すと、「着るか?」と差し出す。


――――もちろん、着ます!


まだ、境井さんには言っていないが…泊まる気満々でここに来ていますから。


「ほら、スーツシワになる…ハンガーにかけてやるから…かせ」


さりげなくスーツの片付けを引き受けてくれる…神対応!


「///ありがとうございます」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ