
邪恋の爪痕と片恋の彼
第5章 残りカスの薫り
「///いい…恋愛をしたんだなって…」
――――///ちょっ…な…///深く考えたこと…なかったけど……
「///――――そ、そうかも…しれませんね……カッコいい人///でしたから…浮気されるまでは」
「――――へ?」
「このカルパッチョも、このサラダも!はたまた…このペンネボロネーゼも…元彼が俺に教えてくれた…モノですが……
ガッツリ浮気してたんですよねぇ…しかも、店の従業員と…」
///境井さんに言われて元彼と付き合っていた事を思いだし…ついつい胸キュンなんてしたが…
浮気されていことまで思い出してしまった!
「まぁ、付き合いたて当初は…それなりにラブラブだったと思うんですが……
あっさり従業員に手をだして――――…あっという間にTHE、ENDですよ!」
「――――えええ…」
俺は、当時を思いだしフォークでペンネをおもいっきり突き刺す!
「しかも、浮気相手が“別れて欲しい”って直談判しに来る始末…二股かけるのが可愛そうなほど純朴な少年で……愛の大きさ比べで俺は、負けたと思いましたよ」
残りのビールを流し込み…フォークに刺さったペンネを取り皿に置いた。
