
邪恋の爪痕と片恋の彼
第5章 残りカスの薫り
「――――境井さん?」
「旨い――――…ペンネも旨い」
――――///俺は、凄くなんかないですよ…
それでも、“凄い”と言われたら…嬉しくなってしまう…。
「///今度…中華作りましょうか?」
「え?マジで――――……って、まさか…中華の元カレがいたとか言うなよな…」
――――およよ?気になってくれてますかね?
「///フフフフ、秘密です」
「秘密って――――…真壁…お前なぁ…」
笑いながら酒を飲み、旨い料理でお腹を満たす――――…。
元カレが教えてくれた料理で…今、境井さんが満足そうに笑ってくれるなら……、あの“THE、END”も……俺の糧になってるのかも…しれない…
――――貴方も…野田先輩への想いが…人生の糧になれば……いいなぁ。
