存在~ TAP
第1章
だれかを ずぶぬれに しそうなくら い
勢いが 強いか ら 浴びると 凍えそう よ
!! ! 止むまで そ・・・っとしておい て
想い切 り 地面を 叩けば 気が済むは ず
いま わたし は 自然の創り出した 楽器な の
傘も 差さないで 真冬の雨に とびだしたな ら
針のように 身に 刺さる 想いを する だけ
ゆっくりと 流れる 時間 は 意地悪・・・ね
現実【ほんとう】 は 何もかも 知っていて
遅く うごいてるん だ
この雨と 同じよう・・・に 部屋の 中では
真っ黒な ピアノ が 激しく 鳴ってい る
もし 引き合わせる事 が できたな ら
ものすごい 雨も 音も 停まる だろう・・・か ?
知らないだけで 似ては いるの に
ほら ? そこにいるの に
・・・気がつかないん だ
せめて ・・・そうだ な
ちょっと 刹那 の 間だけ 音楽を かけてあげ る
時間【とき】 が 経つまで
哀愁を かけてあげ る
それなら 洗い流せるんじゃない か?
!! ! ちゃんと 何か の 曲 を 弾い て
( 曲に 乗れてるみた い まるで
!! ! 止むまで そ・・・っとしておい て
( 音楽に かき消されて いるか ら
気にせずに いられ る
ずっと さ迷っていた魂【こと】が 解放され た
これから ひかりへと 変わるん だ
ピアノ へ 光・・・ を
部屋中 には ピアノが 静寂を
真夜中には 鳴っていたけど
それぞれが もたらす
ゆっくりと 流れる 時間 は 意地悪・・・ね
早く 経過したなら もっと
すぐ 残酷な 戯曲を 終われたん だ