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可愛くなりたい。

第5章 ~あの頃~

ー昼休みー

私は屋上に一人でいた。

なんか落ち着くな。

すると、
ガチャッとドアが開いた。

誰だろ。一人でいたいのに。

出てきたのは、同じクラスの
石川琴音(イシカワコトネ)ちゃん。

「あのさ、柚那ちゃん…」

え?私に何か用?

「な、なに?」

「最近美姫達とつるんでるよね?」

「あ、うん」

なんだろ…

「あのさなんていうか…もう関わるのやめた方が言いと思う」

え?

「なんで?」

「柚那ちゃんは知らないと思うけど、美姫達は小学校からずっと人をいじめてるんだよ。」

「そんなはずない!!」

そんなはずない。

美姫達は面白くて、優しくて…

琴音ちゃんが口を開く。
「表では面白いグループ。
でも裏では
いじめを楽しんでるグループ。
仲良くしてから突き落とす。
美姫達のやり方だよ。
だから次のターゲットは柚那ちゃんだと思う。」

え?なに言ってんの?!

私と美姫を
引き離そうとしてるの?!

「ふざけたこと言わないで!!」
と言って私は屋上を出る。





















今思えば、あの言葉は神様のお告げだったのかもしれない。

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