テキストサイズ

甘ったるくカクテルキス~お酒とオールバックシリーズ①~

第3章 第3酒 -日本酒の味-

温泉宿に着くと
俺達は浴衣に着替えた

「似合ってるかな...?」

未亜は
恥ずかしそうに
目を伏せながら

浴衣の袖口をぎゅっと掴んで
一回転して見せた

アップにされた髪型のせいで

白い首筋に
綺麗なうなじが映え

普段見慣れない姿に
俺は
生唾を飲み込んだ

こちらも照れて
思わず
目を反らしてしまうほどの
破壊力

「似合ってる...

とても...」

俺は
カタコトで返すのが精一杯だった。

その返事に
顔をフニャッとさせて
笑う顔がまた
可愛くて

堪らずに
抱き締めた

「今すぐ

抱いてもいいか...」

「純さっ////」

彼女の戸惑いに揺れる
瞳を見つめて

キスをしようと
ピンク色の唇に吸い寄せられた時

仲居さんに
声をかけられた

二人とも慌てて
身体を離し
何事もなかったように
お湯の説明を受けた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ