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部屋に帰ると
食事の準備がされていて

テーブルいっぱいに
きらびやかなご馳走が並んでいた。

その脇には
日本酒が用意されていて

温泉宿の醍醐味を味わうことにした

「未亜...日本酒飲めそうか？

無理そうなら、缶酎ハイ買ってきてやるから」

お互いのお猪口に
日本酒を注ぎあって乾杯する

一気に飲み干すと
初めはスッキリとした辛みが
喉を通り抜け
後から
濃厚な甘さが鼻から抜けていく
これぞ大吟醸

日本酒の旨さに浸りながら

未亜の様子を窺っていた。

「.........美味しい！！」

「お、日本酒はいけるんだな...

良かった

でも、ゆっくり飲めよ

結構酔うからな...」

「うん...」

一杯目で
既に酔っている未亜だったが

美味しい料理とお酒で
会話も弾み

楽しい時間が過ぎていった。