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甘ったるくカクテルキス~お酒とオールバックシリーズ①~

第4章 第4酒 -梅酒の味-

体温計と氷枕を
未亜が甲斐甲斐しく準備する

熱は38.7度

喉の痛みと全身の怠さ
完璧に風邪を引いてしまった

あーぁ...
今日も、未亜を一日中
抱くつもりだったのに...

「純さん...辛いよね...

食べたい物とか、
して欲しいことがあったら

何でも言ってね!」

未亜の眉がハの字になって
今にも泣きそうな顔をしている

「俺より、辛そうな顔だな...笑」

「だっだって...

心配で...

変わってあげたいくらいだよ!!」

「ありがとな...

これで十分だから...」

俺は
彼女の手を握りしめ
手の甲にキスをした

「風邪移るとマズイから

今日はコレだけな...」

「純さん///」

「残念そうな顔...笑

俺も、
未亜のこと抱きたかったよ」

「もうっ///

病人は大人しく寝てて下さい!

その前に、今お薬もってくるから

待っててね」

未亜のことが可愛いすぎて
俺は、ついイジメたくなってしまう

頬を真っ赤に染めて
照れながら
怒る彼女が
本当にいとおしいと思った

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