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甘ったるくカクテルキス~お酒とオールバックシリーズ①~

第4章 第4酒 -梅酒の味-

「お薬持ってきたよ

飲めそう?」

「飲めない...

苦いの嫌いなんだよ」

「そんな、
子供みたいなこと言わないで

ちゃんと飲んで
元気な純さんに戻って?」

「寝れば治るよ」

「もぉ~

.........仕方ないなぁ」

未亜は
少し困ったように
薬を見つめると

自分の口に風邪薬のカプセルを含み

ゆっくりと
俺の唇に重ねた

そして
水分と共に
薬が流し込まれる

俺は
それをゆっくりと飲み込んだ

「バカ...移っちゃうだろ...」

「風邪は...

誰かに移すとすぐに治るんです...

私は、純さんからもらうものは
風邪でも何でも

嬉しいからいいの//」

「本当に...お前は...」

「何??」

「バカな子ほど、
可愛いって言うだろ...笑」

俺は未亜の頭を
わざとクシャクシャにして
嬉しくて堪らないのを
誤魔化した

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