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甘ったるくカクテルキス~お酒とオールバックシリーズ①~

第1章 第1酒 -赤ワインの味-

そして、客達が帰っていき
いつものように
未亜だけが残っている。

未亜が悪い訳じゃないが
不機嫌に接してしまう。

「随分、楽しそうに話してたな...」

「え?」

「勇気に口説かれて

まんざらでも無さそうだったけど」

「えぇー!!??」

「お前は、すぐに

隙ばかり見せるから

変な男共が寄ってくんだよ」

俺は、完全に八つ当たりをしてしまった。

それなのに
未亜は
ニヤニヤと嬉しそうに笑っている

「純さん...

それって...
妬きもちだと思っていいのかな//」

「っ...」

図星を突かれて、
言葉に詰まってしまった。

「純さん...

私ね、純さんのことで

いっぱいいっぱいだから

他の人のこと
考える余裕なんてないの...

純さん以外、欲しくないの」

そう言って
恥ずかしそうに
俯きながら
俺の腕にぎゅっと
抱き付いてきた

未亜の言動に
まるで
心臓を鷲掴みにされたように

バクバクと
心音がうるさい。

未亜が
可愛いすぎて
死んでしまいそうだ...

可愛い

可愛い

可愛い...

大好きだーーーーー!!!

こんなに
可愛い生き物が
地球上にいるなんて
今まで
想像もしていなかった。

心の中の俺は
未亜への想いを爆発させていたのだった。

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