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星の君と氷の私

第11章 11

一緒に駿と文化祭を回った

私が行きたいところや楽しそうなところ

駿と一緒に回っていたら時間なんかあっという間で過ぎちゃって

もう午後の部が始まる時間になっていた

気づいた時には開始10分前とかで

心からの電話で「早く戻ってきなさい!!」

って怒られました笑

午後の部は午前よりもお客さんが多くて

午前よりも私たちはやる気が高まった

そして午前と変わらずに物語は進んでいった

けど、1つだけ午前と違うことがあった

最後の王子様が白雪姫にキスをするシーン

駿は私にはキスはしてこなかった

観客のみんなからはキスしてる風に見えるようにしてたけど

え…なんで…

凄い辛かった…悲しかった

いや、私たちは付き合っていないし

元々最初っからふりだったのかもしれない

打ち合わせなんかしてないから駿がどう思ってるのか分からない

でもこれだけは私言えると思う

なんでキスなんかしたの…?

なんか駿がキスしてくれなかったことが想像以上に辛くて悲しくて

胸がギュッて締め付けられて

私はこれが終わるまで泣くのを必死で堪えていた

無事に午後の部も終了した

実行委員はこのあと後夜祭の準備をする予定になっている

だから、白雪姫が終わったらすぐに着替えて実行委員の方に向かった

駿と目が合って何か言いたそうだったけど…

…私はまた逃げてしまった

今駿と話したら泣いてしまうって思ったから

後夜祭の準備中、駿とはあまり話さないようにした

後夜祭の準備も終わり、今私は自分のクラスにいる

校庭では真ん中にキャンプファイヤーのときみたいに火が燃えている

それをみんな好きな人と一緒にいるみたい

…確かここのジンクスだよね

好きな人と後夜祭を一緒に過ごすと結ばれるって言うやつ

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