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『駿、お前よくも！！早く帰ってこいや！』

「いや待て、襲ってはない」

『襲っては？ってことは他はしたんか！！』

『心落ち着けって！』

「だから違うって！」

『雫、駿になんかされた？』

私はここでいいことを思いついた

え、私天才かもしれない笑

「…された…襲われそうになった…」

「は、え？何言ってんの？」

『ほらやっぱり！！翔、今の聞いたよね？』

『これは駿が悪いな』

「ちょ、翔まで！！ マジで違うって！」

駿がここまで追い詰められているの初めて見た

心と翔くんの声がめっちゃ低くなってて

駿がすごい否定してるけど焦ってる笑

めっちゃ私に助けてってアイコンタクト
送ってるし

なんか可哀想に思えてきちゃった

まぁ、そろそろいいかな

レアな駿を見れた事だし笑

「心、ごめん！ 襲われてないよ笑」

『ほんとに？』

「うん笑」

『なら良かった、紛らわしいことしないでよね』

『たしかにな』

「え、誤解は解けたけど俺が悪いん？」

私が違うよって言ったら2人はすぐにわかってくれて

でもまだ駿が悪いみたいな雰囲気があって笑

そこからは3人の緊張報告みたいな

前みたいな時間が続いていた

もう気づいたら夕方で

司のお母さんに呼ばれて電話を切ることになった

『じゃあ雫、学校で待ってるから！』

「うん！」

なんか久々にあんなに笑ったかも

やっぱり楽しいしこの時間が好きだったりするんだよなー

「なぁ、雫」

「ん？」

駿が私の耳元に近づいてこう言った

「今回の件が終わったら雫の貰っていい？」

「え…？」

「"初めて"貰っていい？」

「なっ！///」

「さっきの仕返しだ笑 ってことだから考えといてな」

心さんやっぱり処刑の方がいいのかもしれません

なんかそんな気がします

え、初めてって何したらいいかわかんないし

そもそも駿って初めてじゃないの？

え、え、わかんないって

「雫、ご飯だよーー！」

「はーい！！」

私は司のお母さんに呼ばれて急いでリビングに向かった