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星の君と氷の私

第14章 14

ガラガラ 「雫、もうおしまい!」

気づいたら心が私の腕を止めていた

「だって…私…」

さっきずっと泣いていたはずなのに

涙なんてもう出ないはずなのに…

「汚くないよ、雫は雫のままだし大丈夫だよ
だからこんなに肌赤くなるまで洗わないの」

お風呂に入ってからどんぐらい時間が経ったのか
わかんなかった……けど……

私の体の水分どーなってる?ってくらい

心の顔みたらなんかまた涙止まんなくなっちゃって…

「よしよし、怖かったね」

心は私のことを抱きしめてくれた

「汚くないよ、雫は雫のままだから大丈夫
だからこんなに肌赤くなるまで洗わないの」

どのぐらい時間が経ってるのかわかんない

けど心にまわした腕を見たら肌は赤くなってた

触られたところ…洗わないとって…思って

汚いから…だから…

まだ…洗わないと…

駿に…




"嫌われる…"

私がスポンジを取ろうとしたら心によって
阻止されて

「よし、上がろう!みんな待ってるよ」

お風呂場から上がらされて心が色々とやってくれてボディークリームとか塗りました

あの断ろうとした心さんの無言の圧力がやばかったです、はい。

心から渡されたのは駿のパーカーとズボンだった

パーカーを着ると駿の匂いがかすかにして

私がこれを着る資格あるのかな…

でも包まれてる見たい……

そう思ってきたらまた視界が滲んできて

「あーもうほら!リビング行こ?」

脱衣所をでて心がリビングのドアを開けようとしたとき

私は心の腕を掴んだ

「…怖い…」

駿の顔が見れない…

だって…あんなことがあったのに…

本当は触れたくなかったんじゃないかって

もう好きじゃないんじゃないかって…

怖い…失いたくない。

そんなこと言う資格ないかもだけど…

まだそばにいたい

隣にいて笑っていたい

なのに……なのに……


私は…約束を裏切ってしまった……

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