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星の君と氷の私

第5章 5

部屋に戻り、ベットの布団の中に隠れる

足音が聞こえて駿が戻ってきたことが分かる

ただ、問題なのは駿が私の部屋の扉を開けたってこと

ん?なんで、私の部屋の扉を開けてるの?

え、駿さん?間違ってますよ。

って心の中で訴えても駿には届かなくて

駿に布団をめくられました。

だから、寝たフリをすることにした

「え…」

駿の驚いた声が聞こえた

静かにベットに座った駿

「やっぱり1人では寝れなかったのか?」

頭を優しく撫でられながら聞かれた

だけど、私は寝たフリをするって言うことを決めたから

その問いかけには答えません

「なんだ…寝てんのか…。そんなに司の事がいいのかよ…」

え…それって…どういうこと…

司のことがいいのかよって…え?

頭の中が再びパニックになっていると、後ろから駿に抱きしめられた

「雫…おやすみ…」

今までにない優しい声で耳元で言われるから

心臓に悪くて…胸がすごいうるさい

ドキドキしてる…

駿にバレちゃうんじゃないかってぐらい今うるさい

数分したら駿の寝息が聞こえて、私はうっすらと瞳を開けた

そしたら私の部屋じゃなくて司の部屋で

あ…もしかして…これって、私部屋を間違えた?

急いでたから…暗かったからだ

静かに抜けて自分の部屋に戻ったらいい感じじゃない?

え、でも…朝になってなんで居ないの?ってなるか

これってどうするのが正解なんだろう

んー…わかんないな

1回抜けられるかどうかだけ確認してみる?

私は駿の腕から抜けようとした

だけど、思ったよりも力が強くて難しかったです

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