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星の君と氷の私

第7章 7

「さっきも言った通り駿は雫のことよく気にしてるしよく見てると思うよ?笑」

「うん、そうなのかな」

「それで、私なら彼氏来るから大丈夫だよ」

「え!?」

「え?あ、そっか。言ってなかったわ笑」

笑いながら私の着付けをちゃくちゃくとしてくれている心

彼氏がいるって初耳なんですけど

え、どういうことですか?

今回声には出なかったけど凄い驚いている

「駿の親友の翔って子。いい人だからすぐに雫とも仲良くなれると思うよ」

「そうなんだ」

あれ、でも…教室にそんな人いたっけ?

いなかったような…

「同じクラスじゃないよ、離れちゃった」

あー、じゃあわかんないのはしょうがない

でも、心の彼氏さんが来るんだったら安心かも

心が1人になることは無いし

みんなが夏祭り楽しめるから良かった

「よし!着付け完了!ほら、鏡で見てみて!」

鏡を見てみると、私じゃないような気がした

一瞬誰?って思っちゃった

それぐらい可愛いって思ったとかじゃなくて

なんだろう…自分でも思うぐらい似合ってて

「心、ありがとう!」

「ううん、雫にはこれだなってもう決めてたから選んで正解だったよ!」

これは、雫のセンスが良かった

ピンクとか普段着ないけど浴衣ならいいかも…

心の準備も終わり、私たちは待ち合わせ場所に向かうことにした

待ち合わせ場所に向かうともうそこには駿達がいて…

駿も…浴衣着てる…

紺の浴衣を着て、隣にいる男子と話している

「すごい…かっこいい」

思わずそう呟いてしまった

「先輩、心の声が盛れてますよ?笑笑」

隣でニヤニヤしながら駿たちの方に行っちゃった心さん

何か駿と喋ってると思ったら駿がこっちに来た

え、え、なんで?

黙ってそこにたっていると駿が私の目の前に来た

「なんでここで突っ立ってるの?笑 行かないの?」

「え、あ、行きます」

「ほら」

駿から手を差し出された

「え?」

「あーもう、分かれよ」

駿から差し出された手は私の手を握った

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