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星の君と氷の私

第7章 7

だから駿に聞いちゃったんだ

聞かない方が良かった気がする

けど、聞かなかったらきっと…

"あんなこと"にはなっていなかった

"あんなこと"になっていなければきっと

私は知らないうちに駿を傷つけていた

そんな気がする。

たこ焼きを駿と一緒に食べながら何気なく放った言葉

その言葉は周りの雰囲気を一瞬で変えた

"駿って気になる人とか好きな人いないの?"

私が駿に聞いた瞬間にさっきまで笑っていた心や翔くんも表情が固まった

えっと…もしかしてこれって聞いちゃいけない雰囲気だった?

「え、あ、ごめん。気になっただけだから…」

「なんで、雫が謝ってんの笑」

「え、だって…」

質問した時、駿が凄い切なそうに笑うから

その笑顔が辛そうだったから

なんて…口が裂けても言えない

「好きな人は…いるよ?」

え…なんでそんなに悲しそうに笑うの?

なんでそんなに辛そうなの?

なんて声掛けてあげたらいいのか分かんない

どうすればいいんだろう、この状況

頭をフル回転して考えていると翔くんが口を開いた

「もうすぐで花火始まるからさっさとたこ焼き食べてくれないかな?」

「あれれ、翔さん、怒ってる?笑 たこ焼きあげないからって」

「怒ってないし、食べないなら貰うけど?」

「それは良くない! 雫食べよ?」

「う、うん…」

私たちはさっき買ったたこ焼きを食べた

その間はずっと、翔くんと駿が話すって感じで

私と心は一切2人の会話には参加しなかった

私たちがたこ焼きを食べ終わるとちょうどよく花火が打ち上がって

心と写真撮ったりして花火が上がってる時は過ごして

花火が全部打ち上がり時間も時間だったから
今日はもう解散ってなった

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