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星の君と氷の私

第9章 9

相田 駿side
優羽が亡くなってから数ヶ月がすぎた

俺は高校生になっていた

優羽と一緒に行こうと言っていた

同じ中学の子達がいなくて、俺と翔と優羽と心の4人でまた再スタートする予定だった

だけど…もう時は既に遅くて

気づいたら優羽は亡くなっていた

3人で話し合って、俺らはこの高校に行くことは決めていた

心の中では優羽もいるから

でも、親の仕事の都合で俺はこの地元を離れることになった

親にはここに残ってもいいんだよ、数ヶ月間だけって言われたけど

少し1人で考える時間も欲しかったし…

だから俺は親について行くことにした

1人で考えて、ちゃんと優羽の墓参りをしようって決めた

数ヶ月が経ち、戻ってみると俺の席には…知らない女の子がいた

生きる希望を失っているようなそんな子

そしてクラスの子達からも嫌われていた

聞いてみたら「ノリが悪い」とか

「なんか嫌なんだよね」とか

確かに悪いかもしんないよ?

でもなんならかの理由があるんじゃないのかな?

俺は普通の子だと思うけど…

先生に言われた席はあの子の隣

気づけば俺はあの子と沢山話していた

でもそれがかえってあの子を傷つけて…

あの子が傷ついている理由を

なにをその小さな背中で背負っているのか
知りたかった

そしたら…自分のせいで大切な人が亡くなってしまった

夢に毎回出てくる。恨んでいるんだと

俺さ、雫の話聞いて優羽と同じに見えちゃったんだよね

理由とかその時の状態とかは違うけど

優羽と雫がなんでかわかんないんだけど重なっちゃって

俺この子のこと助けてあげたい。

そう思うようになった

だから、司くんの件解決したかったんだ

それで思った

雫は優羽とは似ているけど違うって

そりゃあ、同じ人間じゃないもの

でも雫に初めて会った時懐かしかった

優羽って思ってしまった…

俺…まだ…全然…立ち直れてないんだなって思った

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