星の君と氷の私
第9章 9
中野 雫side
私は翔くんから駿の過去を聞いているうちに静かに涙をこぼしていた
あんなに私の事助けてくれたのに…
いつも前向きだったのに…
困ったら手を差し伸べてくれたのに…
なのに…駿には好きな人がいたんだ
それは今も変わらない…そんな気がする
じゃなきゃ、あんな笑顔は見せない…
私が泣き止むまで2人は待っていてくれて
今までに見た事ないくらい真剣な表情で翔くんに伝えられた
「雫ちゃんにお願いがあるんだ」
「う、うん?」
「駿を救ってあげて欲しい」
「え…?」
「優羽の命日が近づくにつれてあいつは考えるんだ。俺が悪い、俺のせいだって」
そんなことないと思う
駿は…悪くないよ
自分が病気になってしまったら言いたくない
だって悲しませてしまうから
でも…言わなくても悲しませちゃうのか…
「俺らがいくら声をかけたってあいつには届かなかった。でも雫ちゃんなら大丈夫だと思うんだ!」
「雫、私からもお願い!」
いつも2人にはお世話になってる
それに駿にだってたくさん助けられた
司の件や真子の件
駿がいなかったからずっと誤解したまんまで
こうやって昔の自分を少しずつ取り戻せなかったかもしれない
駿にも元気になってもらいたい
いつもの感謝を今度は私が駿にやってあげる番かもしれない
「わ、わかった」
「本当に!? ありがと!!」
私は心に抱きつかれた
「雫ちゃんこれお墓の住所。今日は命日だからあいついると思う いってあげて」
「うん!」
私は2人にお礼を言い、髪に書かれた住所に向かった
家からさほど遠くなくて、中に入って駿を探す
そしたら1つのお墓の前で座りながら手を合わせている人を見つけた
「し、駿…?」
振り返ったその彼はいつも見せてくれる優しい笑顔じゃなくて…
泣いていたんだ
私は翔くんから駿の過去を聞いているうちに静かに涙をこぼしていた
あんなに私の事助けてくれたのに…
いつも前向きだったのに…
困ったら手を差し伸べてくれたのに…
なのに…駿には好きな人がいたんだ
それは今も変わらない…そんな気がする
じゃなきゃ、あんな笑顔は見せない…
私が泣き止むまで2人は待っていてくれて
今までに見た事ないくらい真剣な表情で翔くんに伝えられた
「雫ちゃんにお願いがあるんだ」
「う、うん?」
「駿を救ってあげて欲しい」
「え…?」
「優羽の命日が近づくにつれてあいつは考えるんだ。俺が悪い、俺のせいだって」
そんなことないと思う
駿は…悪くないよ
自分が病気になってしまったら言いたくない
だって悲しませてしまうから
でも…言わなくても悲しませちゃうのか…
「俺らがいくら声をかけたってあいつには届かなかった。でも雫ちゃんなら大丈夫だと思うんだ!」
「雫、私からもお願い!」
いつも2人にはお世話になってる
それに駿にだってたくさん助けられた
司の件や真子の件
駿がいなかったからずっと誤解したまんまで
こうやって昔の自分を少しずつ取り戻せなかったかもしれない
駿にも元気になってもらいたい
いつもの感謝を今度は私が駿にやってあげる番かもしれない
「わ、わかった」
「本当に!? ありがと!!」
私は心に抱きつかれた
「雫ちゃんこれお墓の住所。今日は命日だからあいついると思う いってあげて」
「うん!」
私は2人にお礼を言い、髪に書かれた住所に向かった
家からさほど遠くなくて、中に入って駿を探す
そしたら1つのお墓の前で座りながら手を合わせている人を見つけた
「し、駿…?」
振り返ったその彼はいつも見せてくれる優しい笑顔じゃなくて…
泣いていたんだ