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死んでも愛して

第7章 シチゾン

ずるずるぺたん。

ようやく、407号室の前に来た。

ルンバも、俺についてきた。

なついたのか?

赤色を点滅させるルンバ。

ーお前が歩くたびに汚すから、掃除をしているだけだ。図に乗るなよ?

まじかよ。厳しいな。

俺はルンバと意思疏通できたようで、うれしかった。

ヤツはただの機械で、俺はただのゾンビなのだが、死体が歩き回る世の中なのだから、お掃除ロボットに魂が宿ったところで不思議もない。

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