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死んでも愛して

第7章 シチゾン

ドアの上に取り付けられた部屋番号を示すプレートは電光式で、本来ならフロントで部屋を選べば、間違わないように点灯するものだった。

しかし、今は点灯していなかった。

そりゃあ、俺は予約をして上がってきたわけではないし、点灯していなくて当然だ。

ーノックするべきか?

自分が使う以外のラブホの部屋を訪ねるのははじめての経験だったので、すこし迷った。

生きた人間がこのゾンビホテルの一室で普通にエッチをしているはずなんてないのに。

ーノックなんて無駄か…しかし、マナーだしな

苦笑する。

腐っても人間的にあろう。

笑えないけど。

腐ってるし。

足元でルンバが、ガガガッとうなった。

ハヤクシロヨ!

とでもいうように。



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