ブラコンですが、なにか?
第3章 Kazunari's lonely day
「和也、ゲームしよ!」
ご飯が終わって早々に雅にぃがテレビの前のソファーに移動した。
「ちょっと待って、お皿洗わないと」
「いいよ俺……洗っとくから」
智にぃが立ち上がって、食べ終わったお皿を重ねていく。
「いいの?」
智にぃはにっこり笑って応えてくれた。
「ありがとう、智にぃ」
「和也、レース始めるぞ」
「ちょっ、待って!」
慌てて雅にぃの隣に行くと、コントローラーを握った。
「また俺の勝ちぃー」
「……負けた」
項垂れる雅にぃはいつ見ても面白い。
「ホント、弱いな」
お皿を洗い終えた智にぃが、ソファーの後ろから雅にぃを覗き込む。
「じゃあ智にぃ、やってよ」
コントローラーを差し出す雅にぃ。
「俺はしません」
「もしかして、ゲーム下手なの?」
目を細め、疑いの視線を智にぃに向けた。
「ちっ、違うわ!大人はゲームなんてしないの」
「怪しいなぁ」
「う……うるさいっ!」
「ただいまー」
腹の探り合いの最中に聞こえてきた潤の声。
「じゃあ智にぃ……勝負!」
俺のコントローラーを雅にぃが奪い、智にぃに差し出した。
「1回だけだぞ」
観念したようにソファの前に回り込む。
「ほらっ、潤の出迎え行っておいで」
顔を歪ませながら、必死にウインクしようとしてる雅にぃ。
「うん。雅にぃ……勝ってね!」
エールを送って俺は玄関へと走った。
「潤、お帰りなさい!」
「そんなに急いでどうした?もしかして俺が恋しかった?」
「ちっ、違うよ!」
得意げに笑う潤と、心を読まれた事が恥ずかしくてついつい反発してしまう。
でもそんな俺の事を潤はわかってくれている。
「おいで」
部活鞄を置くと、大きく手を広げた。
「ちょっとだけだからね。山ほどの洗濯があるんだから……」
ポスッと潤の胸に身体を預けた。
「はいはい」
ギュッと潤に抱きしめられ、俺はまた違う温かさに包まれた。
ご飯が終わって早々に雅にぃがテレビの前のソファーに移動した。
「ちょっと待って、お皿洗わないと」
「いいよ俺……洗っとくから」
智にぃが立ち上がって、食べ終わったお皿を重ねていく。
「いいの?」
智にぃはにっこり笑って応えてくれた。
「ありがとう、智にぃ」
「和也、レース始めるぞ」
「ちょっ、待って!」
慌てて雅にぃの隣に行くと、コントローラーを握った。
「また俺の勝ちぃー」
「……負けた」
項垂れる雅にぃはいつ見ても面白い。
「ホント、弱いな」
お皿を洗い終えた智にぃが、ソファーの後ろから雅にぃを覗き込む。
「じゃあ智にぃ、やってよ」
コントローラーを差し出す雅にぃ。
「俺はしません」
「もしかして、ゲーム下手なの?」
目を細め、疑いの視線を智にぃに向けた。
「ちっ、違うわ!大人はゲームなんてしないの」
「怪しいなぁ」
「う……うるさいっ!」
「ただいまー」
腹の探り合いの最中に聞こえてきた潤の声。
「じゃあ智にぃ……勝負!」
俺のコントローラーを雅にぃが奪い、智にぃに差し出した。
「1回だけだぞ」
観念したようにソファの前に回り込む。
「ほらっ、潤の出迎え行っておいで」
顔を歪ませながら、必死にウインクしようとしてる雅にぃ。
「うん。雅にぃ……勝ってね!」
エールを送って俺は玄関へと走った。
「潤、お帰りなさい!」
「そんなに急いでどうした?もしかして俺が恋しかった?」
「ちっ、違うよ!」
得意げに笑う潤と、心を読まれた事が恥ずかしくてついつい反発してしまう。
でもそんな俺の事を潤はわかってくれている。
「おいで」
部活鞄を置くと、大きく手を広げた。
「ちょっとだけだからね。山ほどの洗濯があるんだから……」
ポスッと潤の胸に身体を預けた。
「はいはい」
ギュッと潤に抱きしめられ、俺はまた違う温かさに包まれた。