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ブラコンですが、なにか?

第5章 Cute little brother Kazunari②

「もう一本、お願いします!」

監督が打ったフライをキャッチ。


授業が終われば部活。

和也は部に所属していないから、授業が終わればすくに帰宅。


まぁ、晩ご飯の買い物もあるしな。


「よし、10分休憩」

「「「「「はい!」」」」」

つかの間の休息。

練習試合も近いから、内容もなかなかハードだ。


あー、マジ汗がやべーな。


和也から朝、受け取ったタオルで顔の汗を拭うがベタベタ。

サッと顔を洗おうと手洗い場に向かい、顔をブルブル洗うとサッパリ。


タオルタオル……


目を瞑ったまま、タオルを置いていた場所を手探りで探すけど見つからない。

「はい、どーぞ」

聞き覚えしかない声に目を開けると、ニコッと笑った和也がタオルを差し出してくれた。

「サンキュ、まだ帰ってなかったの?」

「うん、日直だったからね。先生に頼まれごともあって遅くなったんだけど……その分、潤の部活の様子も久しぶりに見れて良かった」


今日ばかりは先生に感謝だな。


「カッコ良かっただろ?」

「それはどうかな?俺の方が上手いんじゃない?」

「じゃあ、今度勝負するか?久しぶりにバッティングセンターで」

「それ、いいね」


和也も中学の時は野球部に所属していて、一緒に部活動に励んだ。

ぶっちゃけ野球センスは和也の方が上だったけど、体形に関してはどうする事も出来ずで野球はそれっきり。


高校でも一緒に部活はしたかったけど、今はしなくて良かったと心から思える。


「おーい、潤!そろそろ再開だぞ」

「はい、わかりました」

俺を呼びに来てくれた先輩に和也はペコっと可愛く頭を下げる


ホント、こんなゴリゴリ野郎……いや、先輩やらに可愛く接していたらみんな和也にイチコロだ。


「和也、部活終わるまで待って」

「えっ、今から買い物……」

「待ってないと、お仕置きだからね」

「な…っ」

耳元で囁き、顔を真っ赤にする和也を背にグランドへと戻った。

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