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ブラコンですが、なにか?

第7章 Cute little brother Kazunari④

「あっ、翔にぃ……お腹、空いてない?」

「あー、正直ちょっと空いてる」

今日はいつもより飲んだからお腹が空いていて、カップラーメンでも食べようかと考えてた。

「ラーメン食べようと思ってたでしょ?」

「バレた?」

「ラーメン以外、作れないじゃん」

「麦茶も作れるわ」

「それ、食べ物じゃないし」

クスクス笑いながら立ち上がると、冷蔵庫へ向かった。

「お茶漬け、食べる?」

和也が冷蔵庫から鮭の切り身と、明太子を取って俺に見せた。

「うわぁ、それ……めっちゃ迷うじゃん」

焼いた鮭も上手いし、炙った明太子も捨てがたい。

「じゃあ、両方作ろっか?」

「えっ?」

「俺もお腹、空いちゃっててさ」

少し恥ずかしそうにお腹を擦ってみせた。

「なら、一緒に食べよっか?」

「うん。じゃあ用意する間にお風呂入っておいでよ」

「ああ、そうする。でもその前に……」

和也に近づくと、ギュッと抱きしめる。

「どう…したの?」

「んー、疲れを取ってる」

首に顔を埋めると、和也の匂いを目一杯吸い込む。

「翔にぃ、くすぐったいよ」

「そうなの?じゃあ…これは」

「ん…っ、ぁ…」

和也の首筋にキスを落とすと、可愛い反応が返ってくる。

「まだ、くすぐったい?」

「ひゃ…んっ」

耳元で吐息交じりに囁くと、パクッと耳を甘噛みした。


あー、今はご飯より和也を食べたい。


グルルルルッ…


「ぷっ…あははっ、すんごい鳴ったな」

「もう……ホント、恥ずかしい」

今度は俺の首に顔を埋める和也。

「じゃあ、腹の虫がまた鳴る前に風呂入ってくるな」

「じゃあ、早く上がってきてね。じゃないと……食べちゃうよ」

「なら、俺は和也を食べるからな」

「な…っ」

俺を見上げていた和也にチュッとキスを落とすと、浴室へと向かった。


お茶漬けの後の甘いデザート……楽しみだな。

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