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ブラコンですが、なにか?

第9章 Be loved by Jun①

「マジに怒んなって……お前だって目の前に可愛い和也がいたら、我慢出来ないだろ?」

「そりゃそうだけど……」

正論を突きつけられたようで、さっきまでの威勢は消えた。


正論……なのかな?



いやいや、正論じゃないよ!

俺の意思はそこには……


って、嫌じゃない自分もいるから何とも言えない。


でもそれを伝えたら、俺の身体が持たないからね?


「ホント……ちゃんと約束守ってよ?」

「わかってるって。だから翔も雅紀も朝から和也に触れたかったんだって」

「そうだ、そうだ!」

智にぃに加勢する雅にぃ。

「俺らの立場だったら潤はどうだ?」

珍しく智にぃに言いくるめられた潤は口を真一文字にして結んでいた。

「ふふっ……」

「笑ってんじゃねーよ」

キッと俺を睨んでるけど、さっきまでの潤を見てるから全く怖くない。

「和也……知らないよ?」

いつの間にかご飯を食べ始めていた雅にぃが俺を見つめていた。

「えっ?何が?」

「まぁ……知らない方がいいかもね」

チラッと潤を見たあと、パクって卵焼きを食べた。

「あー、俺の卵焼き!」

智にぃが慌てて椅子に座って、少なくなった卵焼きに箸を伸ばす。


潤が言ってた『約束』や、雅にぃが言ってた『知らないよ?』って何?

俺にはさっぱり意味のわからない。


「和也、ご飯食べよ?」

「うっ、うん」

潤に呼ばれて俺も慌てて椅子に座る。

「何も考えなくていいよ?」

チラッと横目で俺を見たあと、潤はご飯をモグモグと食べ進める。


あれっ?

口角が少し上がった気が……


「おかわりっ!」

一瞬だったから見間違えたかな?

俺は特に気に留めず、雅にぃが差し出した茶碗を受けとり立ち上がった。


今日のご飯、どうしようかなぁ?


みんなが好きなメニューを考えつつ、朝の用事を済ませていった。

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