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ブラコンですが、なにか?

第9章 Be loved by Jun①

リビングに戻ってくると、作った料理が綺麗に盛り付けられ、テーブルに並んでいた。

「ありがとう、智にぃ」

「俺も!俺も!」

「ありがとう、雅にぃ」

「雅紀はつまみ食いしてただけだろ?」


そう言ってる智にぃの口の端にも、タルタルソースがついてますけど?


「ただいまぁ」

小競り合いが始まった頃、翔にぃが早めに仕事を切り上げて帰ってきた。

「これ買ってきた……って、何の騒ぎ?」

「いつもの事。あっ、ありがとう」

翔にぃ差し出しているケーキの箱を受け取り、冷蔵庫に入れに行く。

「ご飯できてるから、着替えてきて」

「うまそぉ!昼、軽めにして良かった」

テーブルの料理に目を輝かせると、早足に部屋へと向かった。

「腹減ったぁ」

入れ違いで風呂から上がった潤がリビングに来た。

「おっ、主役登場!」

雅にぃが潤の背中を押して、誕生日席に座らせた。

「お待たせっ!」

Tシャツに着替えながら翔にぃがリビングに来たので、俺たちもそれぞれ椅子に座った。

「潤、お誕生日おめでとう」

「ありがとう」

智にぃからのお祝いの言葉を聞いて、頬を赤らめて照れる潤。

そんな潤を見て、俺たちはからかうことなく笑った。

「じゃあ……食べますか?」

智にぃの言葉にパチンと俺たちは手を合わす。

「「「「「いただきます」」」」」


久しぶりに響いた5人の声。


それぞれの生活リズムがあって、なかなかそろってご飯を食べれない。

他愛ない話をして食べるご飯は、いつもより美味しかった。


大量に作った料理もあっという間になくなった。

そしてローソクを吹き消したケーキも、ペロリと平らげた俺たち。


残ったのは食べ終わった、お皿。

よし、気合いれて片付けますか!


「和也、片付けは俺たちがやっておくよ?」

「えっ?」

立ち上がって腕捲くりをしたら、珍しく翔にぃが後片付けを買って出た。

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