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ブラコンですが、なにか?

第9章 Be loved by Jun①

「いいよ、翔にぃも疲れてるでしょ?それに……」

「それに?」

「お皿を割りそう」

俺の言葉に3人は吹き出した。

「お前ら……失礼だぞ。特に潤!いいのかそんな態度で」

ニヤリと笑って潤を見つめる。

「皿はともかく……」

「ともかくってなんだよ!」

吠える翔にぃを無視して智にぃが話を続ける。

「片付けは俺らに任して、2人は先に休みな?」


ふた……り?


「たまにはにぃ逹に、甘えてもいいんじゃない?」

潤が俺の手をギュッと握った。

「目眩く素敵な夜を……」

ウィンクしたいみたいだけど、両目が閉じてしまっている雅にぃ。

「じゃあ……おやすみ」

「あ、えっ?おっ、おやすみ」

潤にそのまま手を引かれ寝室へと向かう。


握りしめた潤の手がいつもより汗ばんでいて、熱い。

そしていつもより男らしさを感じる背中。


俺の胸の鼓動がどんどん早くなった。


カチャ…


いつもは閉めない寝室に潤は鍵をかけた。


「どっ、どうしたの?」

緊張で声が裏返る俺。

「誰にも邪魔されたくないから」

潤の長くて綺麗な指が俺の唇をなぞる。

「和也から、ちゃんとお誕生日のお祝い聞いてないな」

「あっ、ごめんね?お誕生日……おめでとう」

「ありがとう。じゃあ……プレゼント頂戴?」

「えっ?」

そう言って今度は自分の唇をトントンと指で叩いた。


いつもは恥ずかしくて自分からはできないけど……


弟なのに俺より背の高い潤の唇に届くように、少し背伸びをして唇を重ねた。

「ん…っ!」

すぐに離れようとした俺の後頭部を手で包み、ロックした。

そして無意識に開けた隙間から、ゆっくりと潤の熱い舌が入ってきた。


いつもとは違う……


歯列をゆっくりとなぞったり、俺の舌を包み込むような優しい潤の舌の動き。

それがジワリジワリと俺の身体に熱を溜めていった。

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