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ブラコンですが、なにか?

第9章 Be loved by Jun①

唇が離れた時には、全身の力が抜けて潤に思わずしがみ付いた。

「ふふっ、骨抜きってヤツ?」

それを支えるように、ギュッと抱きしめてくれた。

「うる……さい」

自分でもわかるくらいの弱々しい反論。

「随分、余裕じゃん?」

俺の顔を覗き込むとニヤリと笑った。


これのどこが余裕なのよ……


「じゃあ、遠慮なく」

「うわっ!」

軽々と俺を担ぎ上げると、ベッドに寝がされる。

「和也」

優しい声で俺を呼ぶのに、見つめる瞳は鋭く欲情を灯してる。

「じゅ…んっ!」

その灯りに吸い寄せられるように、手を伸ばして潤を引き寄せ唇を重ねた。

「積極的じゃん」

「んっ…やぁっ」

嬉しそうに耳元て囁くと、そのまま舌で縁をなぞっていく。

「気持ちいいでしょ?」

今度は耳の中を舌で刺激する。

「んあ…っ、やっ…ああっ」

クチュクチュと水音が鼓膜にダイレクトに響く。

「返事しないってことは、まだ足りないんだね?」

必死に酸素を吸っている俺を見つめ、嬉しそうに笑う。


この笑顔の潤は意地悪だ。

俺がどうして返事できないかわかってるくせに。


効果はないとわかっているけど、せめてもの抵抗で潤を睨んでやった。

「ウルウル瞳でそれは通用しません。寧ろ、俺を煽るだけだよ?」

そう言って力の入ってない俺を抱きしめて、起き上がらせた。

「もう無理……和也の肌に触れたい」

素早い動きで俺の服を脱がせると、潤も服を脱ぎ一糸纏わぬ姿になる2人。

「やっぱり和也の肌はモチモチして気持ちいい」

「ふぁっ…んっ」

隙間もないくらいにギュッと抱きしめると、俺の首にキスを落としていく。

「白い肌に……花を咲かせるね?」

「ぃ…っ!」

その言葉の後、鎖骨にチクッとした痛みが走った。

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